昔、子供の頃に楽しんだ土遊び。何歳になっても楽しいものです。京都の窯元が主催する陶芸体験教室には、家族、友達、修学旅行の生徒さん、そして、インバウンドの外国人の方々が沢山お見えになります。 年齢、国籍なんか関係なく土いじりが好きなんですね。
世界でオンリーワンの自分で作った器で、お茶を飲んだり、食事をするのは楽しくなります。
これから陶芸をやって見たい方、すでに陶芸を始めている方に陶芸基本みたいな内容で、記事を連載して行きたいと思います。今日は基本の基本から。
陶芸初心者へのお勧め陶芸教室
陶芸はそれほど難しくはありませんが、初心者には公的な陶芸教室がお勧めです。その理由は、➀必要な道具や、窯などの設備がある。⓶は、陶芸はある程度の経験が必要です。その為にはある程度陶芸に精通した経験者に指導して貰う事が必要です。費用は、年間、1万円程度(枚方市の場合)で月、2~3回程度。年間の作品数は制限がありますが、コストパーフォーマンスが高いし、多くの陶芸好きの方と触れ合う場にもなります。
お勧めは、一番最初の陶芸教室です。多くがボランティアなどによって運営されています。何と言っても、コストが安い。市の補助などがあるため、設備費や場所代が要らない為、お得。
個人の教室は、教室費、材料代、焼成費などが別途請求され、非常にコスト高。 3,4番は、電動轆轤や、本格的に陶芸を目指す陶芸家志向や、将来陶芸の仕事をやりたい方向け。
私の場合は、市の陶芸教室からスタートして、後半は陶芸教室のスタッフを経験。その後は、窯元が運営する、陶芸スクールへ。この場合は初心者でも、いきなり電動轆轤からのスタートになります。全く初めてと言う生徒さんもある程度居られます。この場合は、週3日の通学が必要で、年間の授業料30万、粘土、焼成費などが別途必要です。時間とお金があって、陶芸を極めたい方はこちらがお勧め。
大学や職業訓練所などもありますが、こちらはこれから陶芸を目指す若手が行く教育機関です。
初心者の陶芸の技法
このブログでは初級・入門編として上三つをターゲットに進めます。簡単に聞こえると思いますが、長年陶芸をやっている人でも、意外に悩んでいる人は多いものです。その悩みの多くの原因が基礎が出来ていない為に起因しているように思います。
陶芸の作陶の手順
- ラベル作品のイメージと設計図を書く。
最初は小物から。ぐい吞み、湯呑など。自分が好きな器を選んで作ってみる。
直径、高さ(内側の高さ)を測る。
出来たら、その作品をスケッチして、寸法図を作る。直径、高さ(内側) - ラベル道具と粘土の準備
最低限の道具は揃えます。 手回し轆轤、陶芸道具キット
粘土:取り敢えず、信楽の白など。2kg程度。白は、絵付けなどにも対応できます。
- ラベル土を練る
土の練り方は二つ。荒練り、菊練り。少なくとも最初は荒練りを覚えよう。
やり方は少しずつ教えます。粘土は業者から購入したものは工場で真空土錬機と言う機械で練られて、柔らかさも均一で中に空気(気泡)などは混入してません。ですから、練らなくても使えます。最初は取りあえず土練りなしで。
でも、ビニールで包装されていても、表面から乾燥して行きますから、ある程度の土練りは必要です。
- ラベル成型をする
玉造や、紐作りで成型します。この部分が大事な要素の一つで、これが進めばいずれは夢の電動轆轤も可能です。
手轆轤・・これだけは準備してほしい。手回し轆轤は必要です。陶芸教室などでつかえるのであればそれで十分ですが、もしもご自宅で作陶をやって見たい方には必要です。この記事にもAmazonで販売されている手轆轤を載せてますが、アマゾンだけでも、沢山の商品があります。
初期投資として、手轆轤、そして、陶芸道具は必要です。初心者キットみたいなものも販売されてましたがその安価なキットを探しきれませんでした。いずれにしても、陶芸をある程度続けたい方には、1万円以下の初期投資です。
- ラベル半乾燥
30分~数時間放置して、次の削り仕上げに進みます。柔らかい時の削りは掻きベラ(その形状から、輪カンナともいう)
硬さは、指で押さえても変形しない様な硬さ。
必要であれば、ドライヤーで乾かします。(半乾燥)
- ラベル削り仕上げ
掻き(かき)ベラや、削りカンナなどで、側面や高台を削り仕上げます。
素焼きから完成までの手順
- ラベル完全乾燥
作品を数日掛け、完全に乾燥させます。
色が変わって、白くなります。(白粘土の場合) - ラベル素焼き
陶芸用窯で、約800度で焼成します。 - ラベル装飾・下絵付けなど
下絵具で、絵付けをしたりします。
絵付けが必要なければ、そのまま施釉へ。 - ラベル施釉・薬掛け
釉薬(薬掛けともいう)を掛けます。釉(うわぐすり)を掛ける事を施釉と言う
色んな釉薬があります。釉薬によって、その程度描けるかが違います。
釉薬によって、透明であったり、青かったり、赤かったりします。 - ラベル本焼き
施釉された作品を1200~1300度で焼成します。 - ラベル完成
窯の温度が手で持てる位の温度になったら、窯から出します。
これで完成。後はサンドペーパーなどで高台をスムーズにします。
初心者に必要な作陶道具のお勧め
私たちは、手轆轤、掻きベラ、なめし皮以外は全て手作りです。又、家庭にあるいろいろな道具も使えます。例えば、木製のしゃもじ。木小手や柄ごての替わりに使えます。
まとめ
陶芸を始めたい方は、市など主催する陶芸教室に参加されることから始めましょう。設備や道具などが全て揃っています。
ボランティアなどのスタッフが親切に教えてくれます。陶芸のプロの方は少ないですが、ある程度陶芸教室などの熟練者で、陶芸の基本は習得することが出来ます。
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