皆さんのお宅には、電気機器のリモコンが沢山あると思います。そして、経年と共に使い難くなったり、ボタンを強く押さないと動作しないようなリモコンが一つや二つはありませんか? 電気製品などは10年経って壊れないケースが多く、毎日使うリモコンはどうしても不具合が出易くなります。
今日はその修理方法・メンテナンスの方法を説明します。
リモコン不具合の原因とメンテナンス

一般ユーザーが修理が出来るのは、1.2.3の原因でしょう。そして、これがほとんどのリモコン不具合の原因だと思われます。
リモコンの分解
リモコンの構造は主に以下の3種類
- ねじ止め方式 通常は5~6個程のネジで組み立てられてます。
- 勘合方式 上蓋と下蓋に突起があり、はめ込まれている。
- 組み合わせ 1.2の組み合わせ
1は簡単。ちなみに冒頭の写真はこのネジ止めでした。難しいのは2、上下に勘合部があり、どちらかがオスかメスです。はめ込みボスはこのような表現をします。これが、全体に沢山ありますから、一番隙間がありそうなところに金属製のヘラ等を差し込み少しづつ開いて行きます。
2.の場合、なぜメーカーはこんな形状にするのか? それは一旦組み立てたものを外すことは想定していないためです。優先されるべきは、落下等の衝撃で簡単に外れない事。又、横からの異物の混入もあります。
ネジ止めされていないのに絨毯の上などに落としても、バラバラにならないように落下テストをしています。基準はメーカーによって異なりますが、通常の手に持って使う高さを基準にしているところが多いようです。そして、落下による衝撃から、内部の部品を保護してます。
ですから分解は非常に難しくなってます。YouTubeに沢山の動画がアップされてますのでやって見て下さい。最初は傷を付けたり勘合部を壊したりしますので、リモコンを壊すつもりで、でも怪我しないようにして下さい。

目が悪くて、不器用な儂には出来んjじゃろの?
分解さえできれば後は、それほど難しくはないと思います。 スマホの電池交換よりもはるかに簡単です。
内部のクリーニングと接点の復活

分解が上手く出来たとして以下説明をします。
このドライバーで指している部分が接点、スイッチです。この上に通電性の高いゴムスイッチがあり、ボタンを押すと、ゴムがこの面に当たり、通電します。これで、リモコンが動作すると言う訳です。このゴムの面とこの基板上のスウィッチ部の汚れが不具合の原因になります。
接点復活剤 Kure Contact Supray
家庭には絶対必要と言えるKure5-56。さび落としや潤滑油として定期的に使うと思います。宣伝で洗脳されている訳ではありませんが、素晴らしい商品だと思います。この呉工業から、接点復活剤と言う上の写真の商品が販売されています。
パソコンにヘッドフォン端子などで音が出ないとか、片方しか音がでない。ガリガリいうと言う事は皆さん経験されていると思います。 この原因は、端子のメッキされた表面が酸化されて接触不良を起こしているためです。皆、それが何となく分かっていて、ジャックを何度も抜き差ししたり、クルクルと回して見たりします。でもそれは一時的な処置でしかありません。

ほんとだね。良くあるよ。
昔のテレビやなんか、叩けば治ったけどね。
これを解決してくれるのがこのスプレー。スイッチや端子の面に掛けてやれば、この接触不良が解決します。自宅のシーリングファンのリモコンが強く押さないと反応しないので、電池を交換して見たり、リモコンの内部をクリーニングして見たりしたんですが、直ぐに接触不良を起こしておりました。

接点復活剤。多分、酸化被膜を取ったりするんだろうね。
だから、高級機種は端子に金メッキを使うんだ。
そこで、この接点復活剤を使ったら、新品のリモコンに戻ったような動作をします。私の富士通のパソコンもイヤホン端子が音が出たり出なかったりしていたのが、電源を切って端子内にスプレーをしてやったら、今は何の問題もありません。 流石、呉工業。 最もこの種のスプレーは、テレビの修理などで頻繁に使ってましたので、改めてその効用を見直した次第です。
分解が出来ないリモコンにどこかの隙間からスプレーしたら効果があるかどうかは分かりませんが使って見るのも面白いかと思いますが、接点部にスプレーが到達するのは限界があります。
このスプレー、5-56と同じ大きさでもう少し小物を販売してくれたらよいと思います。現に実在するようですが、ネットでは複数個のまとめ買いになってました。 いずれにしても家庭の常備品として購入されることをお勧めします。
赤外線 LED発光有無の確認
話が前後して申し訳ありませんが、赤外線が出ているかどうかの確認方法を説明します。必要なのはあなたのスマホ。写真撮影モードにします。

目で見えないものを見えるように出来るんだ!
これは、一寸した裏技だね。
スマホのカメラ部辺りに、リモコンの赤外線出力口に近づけます。当然、リモコンの前部にあります。機種によってはLEDがむき出しになっているもの。高級機種は、赤外線フィルターが付いているものもあります。
部屋の暗い場所でやります。明るい場所ではカメラを通しても見えません。
そして、リモコンの連続機能ボタン、例、音量Up/Downなどを押してください。これで赤外線が連続発光されます。リモコンが正常であれば、薄赤に赤外線が見えます。勿論、カメラの画面を見ながらです。写真は撮る必要はありません。裸眼では、赤外線は見えません。
正常に動作するリモコンでテストして、不具合のあるリモコンと比較すればよく分かります。
コメント