コロナ禍の影響でライフスタイルが相当変わってきたなと思うこの頃です。その一つが読書。眼の衰えもあり、メディアの発達もありで本を読む機会がだんだんと少なくなって。 でも最近は、くだらないばっかりのテレビや映画が嫌になって、今は、週一回くらいは図書館通いです。
読書のジャンルは広くて、専門書、金融、SNS、そして小説。読書は自分の知らない世界を開いてくれる。今では、週に5~6冊程の本を読みます。 今日は、最近はまっている門田泰明の小説を紹介します。
門田泰明時代劇場の作品、「冗談じゃねえや」。少し、出だしはキモイ内容ですが、後は、いつもの門田劇場で、寝食を忘れて読み続けます。
冗談じゃねえや あらすじ
天下無双の浮世絵師にして、揚真流兵法の遣い手、宗次の活躍を描く「浮世絵宗次日月抄」。宗次は江戸一二と言われる有名な浮世絵師です。本名は、徳川宗徳と言って、淀ぎみを祖母とする徳川末裔の侍で、粗末な長屋に住みます。江戸町民との関わり、商家、大名、そして、料亭「夢座敷」の江戸随一の美人と言われる女将との恋。。。そして、最後は敵対する凄腕侍との壮絶なる剣での戦い。
宗次は兵法を陽真流開祖の、梁伊対馬守隆房(義父)から、剣法、槍術、柔術、馬術、手裏剣術などを伝授されます。絵は、御用絵師住吉如慶から学んだとあります。
単なるチャンバラの小説ではなく、宗次を中心とした江戸の生業、人情などを見事に描き上げた作品です。
江戸一番と評判の高い浮世絵師・宗次は、撃滅剣法と謳われた楊真流の遣い手。その剣は、江戸に渦巻く邪な欲望を斬り捨てると同時に、人を励まし生かす剣でもあった。旧知の奉行所同心が正体不明の剣の遣い手に襲われて、対峙する宗次。しかし、敵もまた、憎しみと悲しみにわが身を裂かれていた…。斬るか、それとも生かすのか。
祥伝社文庫
門田泰明プロファイル 門田泰明時代劇場作品リスト
幼くして父を戦争でなくし、祖父母に育てられた。堀辰雄に心酔して純文学を目指し、芥川賞作家の多田裕計に師事して修行する。大学卒業後、企業に就職。大学の同人誌には吉村昭論などを書いた。のち多田から大衆小説への転向を示唆され、1979年『小説宝石』に「闇の総理を撃て」を発表し、大衆作家としてデビューする
ウィキペディア
終わりに
この小説は多くの方が面白いと思われると思います。正確には表現出来ないけど、宗次の人間性見たいなものでしょうか。おれもこんな生き方をしたかった/すればよかった見たいな。それと江戸時代の人々の暮らしが、今の世にはない何かを訴えているのでないかと思います。
今の時代は江戸時代と比べはるかに豊かに恵まれているけど、どこかに大事なものを忘れて来たように思えるのですが、高齢者になっての痴呆症なのかな?
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