陶芸大好きなあなた!毎日の陶芸で、失敗作や削りカスなどが沢山の土が溜まってませんか? 自分で真空土錬機などを持っていないアマチュア陶芸家(?)にピッタリな粘土の再生方法をお伝えします。
これで、手を汚すのは土練りの時だけ、手の泥パックは必要ありません。必要な道具も最低で。
本当に手は汚れないの?
土姫”つっちゃん” レスキュー物語 フィクション
昔々、美しい山里におじいさんとおばあさんが住んでいました。二人は小さな畑を耕し、幸せに過ごしていました。
ある日、”つっちゃん”が届きました。一寸色は黒いけど、柔らかな白い土で”信楽の白”でした。おじいさんとおばあさんは土いじりが好きで、土をこねて焼き物を作り、僅かなお金を頂戴しておりました。
二人は土の事を「つっちゃん」と呼びます。
「ば~さんや。土も大分たまったね。これどうする?」「そうだね!おじいさん。私の手は毎日の泥パックで、肌はツルツルで有難いけど、もう充分だね。まるで三十代の肌だからね。」「ばあさん。それはないやろ。まるで二十代だよ。。」「ほんだも、もう要らんけん、処分する?」「それはちょっと勿体ないな。」「つっちゃんは、何億年と言う年月、風雨にさらされて土になって生まれてきたんだよ。」
その夜、おじいさんは夢を見ました。「おじいさん! 私を捨てるの?」きょろきょろと周りを見回しても誰もいません。「おかしいな?夢でも見たんかいな?」「私を捨てないで」また聞こえた。良く良くみると、その声は、つっちゃん達が入った土嚢の中から聞こえて来ます。
「私の歳は、○○○○千歳で少し、色は黒いけど、本当は白くてきれいなのよ。」「おばあさんが話してくれた、”見にくいアヒルの子”っての知ってるでしょう。私も白い綺麗な白鳥になれます。」「おじいさんとおばあさんが大事にしてくれたら、白くなり楊貴妃か、小野小町になれます。」。。。。そこで、目が醒めた。「何~だ、夢か」
我はつちの子。
陶芸の申し子。
次の日、お爺さんはお婆さんにこの夢の話をします。「ほんまに! もしかしたら火の神からのお告げかも」「そんな事するな。ちゃんと元のつっちゃんにしたら、わいが強烈な火の愛で、生き返らせるで。。。(窯の神か?)」
「やっぱり、再生するか. 」「そだね。でも私は泥パックはしたくない。お前さん、手を汚さない方法考えてや!」「分かった。わいに任せとき。つっちゃんを元に戻したる。」。。。その後、つっちゃんは餅肌の白土に戻りました。
これで、つっちゃんは丈夫な白い姿になり、これから、何万年生きていけます。めでたし、めでたし。
何かこじつけみたいな気がするけど。
「資源を大事にしましょう」っていう事かな?
1000年後の日本で、「昔の令和時代の爺さん、婆さんはこんあ立派な作品を作っていたんだよ」とかなんとか言って未来永劫の末裔が愛でるかもしれないな。
泥パックなし粘土リサイクル手順
テキストを入力する
- ラベル器に、布を掛けて被います
器は素焼きが良い。水を通してくれますから、水分調整が楽。
無かったら、バケツや洗面器で。古い穴が開いたものがあれば、ベスト。
- ラベル削りカス、残土失敗作などを入れます
カチカチに乾燥したものは、ハンマーで砕きます
- ラベル水を掛ける
水をどっぷりと掛けます。土が柔らかくなるまで、水が減れば足してやります。
布の上から、指で押してやれば、硬さが分かります。柔らかくなったら、余分な水を排水。
- ラベル布を風呂敷の様に結び、物干しに掛けます
最初は、泥水が落ちますから、ナイロン袋で被って滴る水を受けます。洗濯物や下(ベランダ)などを汚さない配慮です。
水が落ちなくなったら、ビニールを外して自然に乾燥させます。
- ラベル土揉み
2~3日(天候による)で硬さがまします。
少し、硬くなったら、土を布の上から揉んでやります。(干し柿みたいに)
これを繰り返して、硬さを均一に。
注:揉む時手を汚したくなったら、ビニール袋を掛けて揉めば、汚れません。 - ラベル適当な硬さになったら土練り
布を外して、荒練り、菊練りをします。 柔らかすぎたら、土をアーチ状にまとめ風を通します。 数時間で硬くなります。タイミングを良く見て。一番まずいのは折角再生した粘土を又、コチコチにすることです。
- ラベル完了
ビニール袋に入れて保管。使う時は、もう一度菊練りを。100~200回。
硬さの調整と空気を抜くことが必要です。
菊練りが苦手だったら、乾いた布で包んで、ビニールに入れ足踏みで土練りをしましょう。
注: 土練りは絶対に覚えたいですね。
磁器土のリサイクルは同じ方法?
磁器土は菊練り出来ないから、無理だよね。
磁器土のリサイクル
磁器土の再生を自分でやるのは出来ないと思って下さい。磁器は中に空気が入るのを嫌います。亀裂が入ったり、割れに繋がります。磁器土を元に戻すには、真空土錬機などが必要になります。大量の場合は粘土工場で再生して貰います。
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